試食品販売

風呂に入ると考え込むたちなのでその時の忘備録になればとブログ始めました。

早速今日の長風呂。

 

私のバイトは試食品販売である。

今日も金に釣られて日払いに勤しみ、「いらっしゃいませー○○はいかがですかー」とおじさまに声を掛けた。

おじさまは他のところで違う商品の試食をしてきたところらしく、「あそこで貰ったよ、おいしいよ」と言われた。私も(まあ私の担当じゃないところだから一切関係ないのだが)「ああ!そうなんですね。ありがとうございます~」とにこやかに返しておいた。続けて、「こちらもいかがですか?」と尋ねると、「お姉さんはおいしいかい?」と聞かれた。「ええ、こちらの商品もおいしいですよ」と答えれば、「ちがうよ、お姉さんだよ。もう売れちゃったかな?」と言ってきたのであははと愛想笑いをして濁し、「ところでこちらはいかがですか?」と聞いた。

 

私はこの時、この前テレビでマツコ・デラックスの番組を見ていて、甲子園(だったか?)のビール売り子に対して、「これはある意味キャバクラね」とコメントしていたのを思い出した。

 

私のやっている試食品販売は派遣なので同じところに行くわけではないし、お客さんの方もあ!この前もやってましたよね?なんてことはないし販売員をいちいち覚えている人もいないと思う。それでも一定数はこんなことを声かけてくるのだ。

全員が初対面で、初対面の人間に対して軽々しくセクハラ染みたことを投げて去っていくおじさんは多い。いちいちキレていては仕事にならないし、愛想よく接客していると余分に買って行ってくれたりもする。(ちなみに私の派遣先は別に売り上げが上がったからといって給料を上げてくれるわけではない)

 

だが、おじさんのセクハラはまだマシである。セクハラしている自覚はなくとも、女に相手をしてもらったら金を払うというシステムを理解している人が多いからだ。

 

一番厄介なのは、おばさんの「子供が帰ってきてくれないの」「独り身でさみしい」などの愚痴。ここらへんはほぼ買ってくれない。必要なものだと買ってくれるけど不必要なものだと買ってくれない。

女性は愚痴を日常的にこぼし、それを会話のネタにすることが多い。そしてその話を聞いてもらった対価には相手の愚痴を聞いてあげるというシステムになっている。

そのせいで、試食をして雑談を振ると、愚痴に発展してしまい長話を何の対価も与える気のない相手に話してしまうんだろう。でも私からしたらやめてくれと言えない地獄である。

やめてくれって言えばいいじゃんって思うけど、そんなこと言えるほどアウトローじゃない。言えてたら普通にガールズバーやらキャバクラやらで荒稼ぎしてる。

 

マツコの「ある意味キャバクラ」っていうのは、男性客はリピーターがいたり売り子は渡すときに手を握ったりしていたから出た言葉なんだろうけど、じゃあ私はなんだろう。

とりあえず、時給千円じゃ割に合わねえな